私が補修の世界に入ったのは40才のときでした。それ迄の営業の仕事にピリオドを打ち、手先を使って人に喜んでもらえる仕事に就きたいと転職活動をしました。

しかし、その方面では何の資格も経験もない私を採用してくれる会社はありません。何十社と断られ「自分は世の中に必要ない人間なのでは？」と思いはじめたそんな時、何とか採用が決まったのが補修の会社でした。

そんな縁でスタートした補修の仕事ですが、上手く直すことができれば、必要としてくれる人がいることが分かり、どんどん引き込まれていきました。転職活動中あれだけ必要とされなかった自分がこの仕事では、たくさんの人が必要としてくれるその喜びは、自分の自信になり補修に出会えた事に感謝しています。

そして、今思うこと。それは補修業界の今後についてです。
つまり、もっと多くの人にこの技術を知ってもらい利用して頂くにはどうしたら良いかということです。

正確には分かりませんが、
現在この仕事の存在を知らない人の方が多いではないでしょうか。
これは裏を返せば、大半のニーズが埋もれてしまっているという事です。

より多くの人に知ってもらうことで、新たなニーズを掘り起こし、それに合わせた技術が更に進み、又新たなニーズが生まれる。このような循環ができれば補修の未来は無限にあると思います。

又、新品にすぐ取り替えるという方法だけではなく、例えキズがついても直して利用する補修という方法も選択できることがエコロジーという社会面からも時流に沿ったことなのかもしれません。

話が大きくなりましたが、お客様の期待に応えられる様に日々の現場を収め、技術を鍛え続けることで少しでもサービス向上につながればと思っています。