VOL 131|フローリング
団体施設のザラ板補修
2009.02.15作業時間
料金
お客さんの紹介で直すことになったのは写真のブツです。下足のザラ板なのですが、横幅600ミリで長さは8メートルくらいあります。特注品らしくケヤキの木目で、本来和室の床の間に使われる部材を使って作ってあります。
納品から4~5年経っているとのことですが、納品直後にテーブルを運んでいて落下させてしまい、大きな陥没になってしまったそうです。キズの大きさは3センチ×13センチ位。新品に穴を空けてしまったショックで、ご自分で埋木をし着色もされ、さらにザラ板のため皆さんが日常的に踏むので、ストッキングを引っ掛けないようにと透明テープで保護したりされたそうです。写真の外側の長方形はそのテープの跡です。
この部材はケヤキの白木を染色仕上げにしたもので、方向変色をおこすため補修が難しいもののひとつです。床の間として使っていれば手前側からしか見ないため調色が楽なのですが、ザラ板として使っているので下足箱以外の3方向から見るため、どの方向から見ても違和感のないように仕上げなければならず補修に3時間かかりました。かなり苦労しましたが、お客さんに喜んで頂けホッとした次第です。
前に一度自作スピーカーの時にヒントを頂いた方で(VOL105)、談笑しながら和やかな雰囲気の中作業できたことも成功の理由の一つかもしれません。
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