VOL 123|その他の補修
見切り加工補修
2009.01.11作業時間6時間
料金
写真はトイレの間仕切りです。壁側との取り合いにアルミ製の見切りが付いているのですが、間仕切りにはR(アール)が付いているのに見切りは角張ったまま。部材の違いでこうなってしまったのですが、収まり的には一寸見てくれが悪いだけで問題なさそうです。
しかし、これが幼稚園のトイレとなるとそうはいきません。見切りの角が尖ったままで園児が怪我をしたら大変です。監督さんから何とかならないかと相談され苦肉の策でこうしました。簡単に見えますが実に手間がかかっています。
1・上の見切りをはずして、両側の見切りを木のRに合わせてポンチで叩き込みます。
2・Rに合わせたために短くなった天端に揃えて上の見切りをカットします。
3・両側の見切りと上の見切りの隙間をゼリー瞬着で埋めてペーパーで形成。
4・共色に調色した塗料で塗装します。
実に一箇所で約1時間かかりました。これが全部で6箇所。これだけでほぼ1人工かかってしまうことになります。普通なら尖った角を削って色のとれたところをタッチアップして終わりでここまでの補修は絶対にしませんが、監督さんとの話の中で、どのくらいの仕上がりを希望されるかを悟り、その希望に沿うように力を出し切ることが大切だと思います。
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