VOL 114|その他の補修
タイル 補修
2008.12.07作業時間
料金
マンションの改修工事でできたエントランスのタイルの割れ欠けです。今回も無理やりネタです。
当社のお品書きは木製品、及びサッシと人造大理石の補修なのですが、お品書き以外の注文はヒヤヒヤものです。(゜~゜;)
今回のタイルも一度はお断りしたものの、昔の物件で当然同型のタイルが無い以上補修しかないとのことでした。
郵便受け下の光の厳しくないところなので何とかなりましたが、これとても電話で説明を聞いたときには冷や汗ものでした。でも、実際に見て「この方法で行こう!」とすぐ名案が浮かんだのは、今までの経験と失敗が僕を支えてくれたからに他なりません。
職人とは自分が自信を持ってできる仕事を120パーセントの力を出し切ることかもしれません。しかし、補修という仕事に関して言うと、扱う材料が余りにも多いことと、材料が年々変化することで、技術の足踏みや深さだけの探求を許しにくいと言えるかもしれません。
僕らの仕事を最終兵器と考えて、どうにもならないキズを「何とかして欲しい!」という切なる希望を持って依頼してみえる方もいます。
しかし、直したことの無い素材はどうしてもリスクがあります。本来リスクのある仕事は断るのがプロなのかもしれませんが、チャレンジする気持ちがないと技術の進歩がないのも確かです。リスクの回避かチャレンジかの狭間に立って「To do or not to do」で迷うのです。
先日も手を出すべきでない仕事に手を出し、結果としてお客さんに迷惑をかけてしまったことがありました。その失敗によって自分を戒め、それでも更に進もうと思っています。
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