VOL 479|補修考 

補修考《10の巻》

2017.11.19

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6年半ぶりの補修考です。

過日読んだ『仕事消滅(鈴木貴博著 講談社α新書)』について考えさせられた事をつれづれに書いてみたいと思います。

書の中で著者の鈴木氏は科学技術の進歩によって、人間が現在従事する仕事の中から次々とAIやロボットにとって代わられる近未来を予言しています。

では我々補修業界の未来はどうなるのでしょう。

技術の進歩によってどのような順序で仕事は消滅していくのか・・・・。

AIロボットの技術は「足」「脳」「腕」「顔(表情)」「手」の順で人間のレベルの機能が完成していくそうで、まず2025年には「足」となるドライバーの仕事が人間から奪われ、2030年頃「脳」としての銀行の融資担当、裁判官等「頭を使う専門家の仕事」がAIによって奪われ、2035年頃になると管理職、経営者、研究者、クリエイターの仕事もAIにとって代わられる。

そして「腕」となる重い物の設置や宅配などの仕事は2035年頃にはなくなり、2040年迄には知的労働の大半はなくなってしまうとのことです。

そして人類に残されている仕事の大半はロボットより優れた指先が必要な仕事に絞られていくそうな。

書の予測通りなら人類に残されたロボットに対する唯一の優位は「指先の器用さ」だけになり、その頃には菓子を造形するようなパティシエのような仕事が「高度な技術職」として世界で一番給料が高いレベルの仕事になるかもしれないとの話も・・・。

もしこの予測が正しければ補修業界の未来はそれほど暗くないような気がします。

仮に3Dプリンターで建物が建つような時代になったとしても、既存の建物は何十年も残る訳ですし・・・。

さあ全国の補修屋の皆さん、自信をもって腕を磨きましょう!

未来は明るいぞ!

実は理系出身の稀有な経営コンサルタントとして名を馳せた著者の鈴木氏は僕の少中学時代の同級生です。

当時から風変わりでしたが頭脳明晰で「スズベエ」の愛称で呼ばれる人気者でした。

活躍する彼と昔、机を並べたことは同級生みんなの自慢でもあります。

彼の以前の著書の中で指摘していたメガバンクの大量リストラが最近メディアで発表されたのは知っている方も多いはず。

賢い人は先が読めるのですね。

興味のある方はぜひご一読を。

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