VOL 214|補修考
補修考 ≪参の巻≫ ~ 仕上がりとコスト ~
2010.01.08以前ブログで一寸ふれましたが、この仕事の難しさのひとつに、補修作業の完成をどの辺にするかがあります。当然お客さんに満足してもらうレベルに仕上げるのが大前提になりますが、かと言って自分が大満足できるまでこだわり過ぎるのは考えものです。
「オイオイ、もう充分だよ。一か所にどれだけ時間かけるんだ。まだキズはたくさんあるよ!」とお客さんに言われてしまいます。
それはそうです。多くの補修屋が人工毎で料金を設定している以上、補修に時間がかかるということは、お客さんへの負担が増えるということになるのですから。仕上がりのレベルを上げれば時間がかかりコストも上がります。そしてコストを優先させると時間がかけられなくなり仕上がりレベルが下がることになります。
補修考壱の巻でも述べた様に、もともと無い方が良い仕事の補修ですから、お客さんの負担を最小限に食い止め、お互いウィンウィンの関係を築くためにはどうしたらいいのか。
この相反する条件を解決するには腕を上げることです。つまり早く上手に直せればよいのです。
補修考 ≪四の巻≫へ続く
写真は昨日食べた七草粥です。年末年始ごちそうを食べすぎた胃を優しく元の状態に戻してくれます。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」
先人の知恵によって生かされている我等です。
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