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VOL 203|補修考 

補修考 ≪弐の巻≫ ~ 補修業界の軌跡と未来 ~

2009.11.29

今回は補修業界の軌跡を外食産業の軌跡に重ねて考察し、更にその未来を想像してみたいと思います。

 

外食産業がここまで一般的になる前、どこの家庭も自宅でご飯を作る内食していた様に、建築業界も補修屋が出るまでは付いてしまった小キズは職人さんが自分で直すのが当たり前でした。

この時期を補修屋起源前期と呼ぶことができるでしょう。

 

そして食生活の変化から、家庭で出せない味やメニューを求めて外食が一般的になることで外食産業広がったのと同じように、建築業界では直りにくい建材の普及や施工の無理な効率化によるキズの増加から補修屋の需要が高まりました。

この時期を補修屋発生期とします。

 

その後、より手頃なファミリーレストランを展開する為に大手が参入し、調理や接客をマニュアル化することで供給不足を補い外食産業は一気に拡大します。

同様に補修業界も大手の積極的な新人育成により補修人口が増加し始め、更に大手からの独立組や他業種からの参入がそれに拍車をかけ、補修業界はなくてはならない一大産業になったのです。

この時期を補修屋ビックバン期と呼ぶことにしましょう。

こうして外食産業が何十年もかけて発展したような軌跡を補修業界はわずか十年そこそこで辿り成熟期を迎えたのです。

 

しかし、リーマンショックに端を発する景気の後退後、好調だった補修業界も一変することとなります。しかも補修業界は慢性的な供給不足の時代しか経験していない為、にわか仕込みの技術や対応力の足りない人がタケノコのように大量生産されており、今のような業界の急ブレーキについて行けていない補修屋が多くでることになりました。

 

さて、現在飽和状態にある外食産業において大手ファミレスの縮小が進んでいます。メニューが多く何でもある代わりに味はどれもそこそこで、特徴のなさが原因の一つと考えられます。

つまり、お客さんは外食のことを手軽に食事をする為の手段としてだけ見るのではなく、自分は何を食べたいのかはっきりと打ちだし、例えば「おいしい寿司屋はどこにある?」というように、自分のニーズを満たしてくれる店を選び探す時代になってきていると考えられます。

飽和状態を迎えた補修業界も同じような道をたどることが考えられます。特徴のない普通の補修屋さんは価格競争のあおりを受けて縮小方向になるのではないでしょうか。

今後は補修屋がそれぞれのお客さんに合わせた技術をもっと磨き独自性を出し、更にそれをアピールし続けることで成長できれば必ずお客さんから選んでもらえる補修屋になれると思います。

次世代が「補修屋安定期」にすることができるか、それとも、「補修屋冬の時代」になってしまうかは、我々補修屋の肩にかかっているのです。愚痴を言っている場合ではありません。

 

以前このブログでご紹介した(株)ワイキューブの安田さんの言葉を再度書きます。「質の追求に限界はなく、数の追求に未来はない。」

 

この不景気は補修屋にとって初めての試練です。これにへこたれることなく乗り越えられるようお互い頑張りましょう!

          補修考≪参の巻≫に続く

代表写真

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